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神経障害性疼痛について知ろう|治療をしてラクな生活を送ろう

交通事故などの後に多い

診察

複合性局所疼痛症候群とは

神経障害性疼痛には、帯状疱疹後の疼痛や幻肢痛などがあります。そのほかに、一般に耳にすることは珍しいけれども比較的よくみられる疼痛として、複合性局所疼痛症候群(CRPS)というものがあります。これは骨折などの後に起こりやすい神経障害性疼痛で、交通事故などの際に多くみられるものです。複合性局所疼痛症候群という神経障害性疼痛が起こると、骨折などの怪我が治ってからも痛みが続きます。ときには怪我をしたまさにその部位ではなく、少し離れた場所に痛みが生じることもあります。これは、複合性局所疼痛症候群が神経を経由して起こる疼痛であることが原因です。複合性局所疼痛症候群は神経障害性疼痛の一種なので、ほかの神経障害性疼痛と同じく神経ブロック法などによる治療が行われます。電気刺激や温冷交代浴療法なども併用されることがあります。また神経障害性疼痛には、患者が痛みのある部分をあまり強く意識していると治りにくくなるという特徴があります。このため、精神科や心療内科で精神療法を受けると効果的であるとされています。

見分けるための目安は

複合性局所疼痛症候群という神経障害性疼痛は、整形外科でもよくリウマチなどと間違われることがあります。複合性局所疼痛症候群であるかどうかを見分ける目安としては、疼痛のほかに腫れも出やすいこと、骨折などの外傷は完全に治っているのに不自然なほど痛みが強いことなどが挙げられます。また、多くの患者で皮膚の色が赤すぎるなど変色していたり、関節が動きづらかったりというような症状もみられます。この神経障害性疼痛の患者には、あちこちの病院を回っているうちに痛みのためにすっかり気持ちまで暗く沈んでしまったという人が多く存在します。ですが複合性局所疼痛症候群という神経障害性疼痛は病院で治療を受けるとともに、温冷交代浴などのリハビリを継続して行ううちに症状がやわらいでいく病気です。事故などで怪我をして、それが治っても痛みがいつまでも引かないような場合には、こうした神経障害性疼痛の可能性を疑ってみることが大切です。そして、必要に応じて整形外科的な治療と合わせて精神科や心療内科での心理療法も受ければ治りが早まるでしょう。